所有ゲーム紹介-44:豚小屋(Saustall)

22:01:24
豚小屋:箱

豚小屋:コンポーネント
豚小屋:プレイ風景
プレイ人数
2~4人
プレイ時間
30分~
ゲーム概要
豚小屋で発生した殺人事件の犯人を見つけ出す推理ゲーム。
捜査するに連れて徐々に明らかになる情報を基に犯人を絞り込み、最後に明かされる犯人を見事推理したプレイヤーが勝利となります。

ぐんまさんのブログ記事で興味を持つも、国内では取扱いしていなかったため半ば購入を諦めていたところ、ひょんなことから日本語化プロジェクトが立ち上がり、その中のメンバーであるカインのしるしさんに便乗する形で入手することができました。

クルーなど今までの推理ゲームとは異なり、ゲーム開始時は犯人が確定しておらず、ゲームを進めることで容疑者のアリバイなどが徐々に明らかになっていきます。
それらの情報を基に犯人を推理する、雰囲気ばっちりの推理ゲームです。


ぐんまさんのブログ「ぐんまのつれづれ」のプレイレポート記事がかなり面白いです。
ゲームの雰囲気もばっちり伝わる内容となっておりますので、興味がある方はぜひご覧ください。

とはいえ、一応、私も紹介しとかないとね。
少々長いので詳細は続きをどうぞ!


ゲームの準備と最初の推理

8人の容疑者

殺人事件の容疑者は左上の男性から、神父、農家、ソーセージ職人、市長、家政婦、女主人、画家、ダンサー という職業の8人。


証拠品タイル

それぞれの容疑者に該当する証拠品タイル8枚は、各プレイヤーに1枚ずつ配られ(2人プレイのときはさらに2枚の証拠品タイルを仮想プレイヤーのものとしてボード脇に伏せて置きます)、それ以外の残った証拠品タイルは重ねられて、ボード中央の研究所に置かれます。


犯人は研究所に置かれた証拠品タイルの容疑者の中から決まります。
つまり、各プレイヤーに配られた証拠品タイルの容疑者は無実ということ。

捜査カードを3枚ずつ受け取ったら、最初の推理を行ないます。

プレイヤーは15枚の推理タイルから他のプレイヤーに見られないように、自分の推理として3つの推理タイルを選択、ラックの手前に伏せて並べます。

最初の推理

最終的にはこの手前に伏せた推理タイルが自分の推理となりますが、最初は自分の持っている証拠品タイルしか情報がありませんし、ゲーム中のアクションでラック上の推理タイルと交換することができるので選択は適当に。


今回は男性2人と性別「男性」を選んでみました。(画像をクリックすると最初に選択した推理タイルと配られた証拠品タイルを確認できますよ。)

他に「拘束タイル」という他のプレイヤーの捜査を妨害するタイルも各プレイヤーに配りますが、詳細は省略。

ゲームスタート!

自動車コマをゲームボード左端のスタート地点(殺人現場となった豚小屋)に置いて、ゲームスタートです。



捜査を行ない推理を絞り込む!

自分の手番では3枚の手札から1枚を捨札とし、そのカードに書かれた処理を行ないます。

捜査カードの種類は以下の4種類

  • アリバイ
  • 動機
  • 目撃者/アクション
  • ローデンバッハー

アリバイ
捜査カード:アリバイ

まだアリバイの確定していない容疑者タイルを、ゲームボード上端の8つ(左から、射撃クラブ、レストラン、夏季そりコース、屋外プール、ゴルフ場、ロープウェイ乗り場、野外劇場、売春宿)の空いている任意の場所に配置します。


動機
捜査カード:動機

カードに書かれた動機チップを該当する性別の任意の容疑者タイルに配置します。


目撃者/アクション
捜査カード:目撃者/アクション

カードに書かれた場所の証言者の吹出し部分に、該当する性別チップを配置します。

ちなみに、この写真のように目撃証言の性別と実際の性別が異なる容疑者は「疑いのある容疑者」となり、犯人の可能性が出てきます。


逆に、目撃証言と実際の性別が合っている場合は、アリバイが立証されたとしてその容疑者の「無実」が確定します。


アクションを実行

既にその場所に性別チップが置かれている場合は、以下のいずれかの「アクション」を実行します。


研究所
研究所

研究所に置かれている一番上の証拠品タイルを見て、山の一番下に戻します。


捜査会議
捜査会議

他のプレイヤーの証拠品タイル1枚を見ることができます。
(写真は仮想プレイヤーの証拠品を見ています)


資料調査
資料調査

ラックの手前に伏せた推理タイル1枚と、ラック上の推理タイル1枚を交換、推理内容を変更することができます。


ローデンバッハー
捜査カード:ローデンバッハー

「ローデンバッハー」というのはこのゲームの原作に出てくる警察署長の名前。
上の「研究所」「捜査会議」「資料調査」のいずれかのアクションを実行することができます。


アクションにはゲーム終了時マイナスとなる失態タイル(裏向きの拘束タイル)を1枚捨てることのできる「礼拝堂」もありますが、ここでは省略。

疑いのある容疑者、無実の容疑者を特定する「資料調査」と「捜査会議」のアクションはとても重要。
ただし、それぞれのアクションは実行できる回数が決まっているうえ、早い者勝ちなため、もたもたしていると他のプレイヤーに先を越されてしまいます。
できるだけ早く、より多くの情報を入手することが、犯人を推理する鍵となります。


捜査カードの処理を行なったら、捜査カードの山札から1枚を補充し、次のプレイヤーの手番となります。


ラウンド終了、車コマを進めます

各プレイヤー1回ずつ(2人プレイヤーでは2回ずつ)、捜査カードによる捜査が行われるとラウンド終了。

車コマを一マス前進させ、そこに描かれている枚数の推理タイルをラックから取り、ラックの背面に伏せて置きます。


ラックの背面に置かれた推理タイルは推理から除外したとして、以後ラック上や手前の自分の推理のタイルと交換することが出来なくなるので選択は慎重に。

推理タイルを捨てます

最初は捨てる枚数も1枚ですから、配られた証拠品タイルの無実の容疑者を外せば良いのですが…


このラウンドは2枚の推理タイルを捨てます

ラウンドによっては2枚捨てなければならない場合も。捜査状況が芳しくない場合は、どれを捨ててよいやら… 一か八かの勘が頼りです。



ゲームは進み、5ラウンド終了時の状況がこちら。

5ラウンド終了時の状況

アリバイが確定した容疑者5人のうち、目撃証言と性別が異なる「疑いのある容疑者」は3人。


推理ラックの状況

私は証拠品が「パイプ」か「カフスボタン」の「男性」容疑者を重点に捜査を進め、最終的に動機を入れ替えて「容疑者」「性別」「動機」全てを揃える1点集中作戦です。



ゲーム終了!犯人は…

規定のラウンドを終了し車コマがゲームボードの一番右まで来るとゲーム終了。
捜査カードが全て使用され全ての容疑者のアリバイ、動機が判明、各プレイヤーのラックからも推理タイルが無くなり推理が確定します。

いよいよ犯人が判明します。

ゲーム終了! 犯人は誰だ!?

研究所の推理タイルの山の上から1枚ずつオープンしていき、その容疑者にアリバイが無かった場合(目撃証言と性別が異なっていた場合)に、その容疑者が犯人となります。

今回は相方と私それぞれの決定した推理タイルをボード下に並べてみました。


では、研究所の推理タイルをめくっていきますよ…


1枚目…

十字架のネックレス!

十字架のネックレス!

レストランでの目撃証言と性別が一致しているので「無実」。神父は犯人ではありませんでした。



続いて2枚目…

手帳?かな?

手帳?かな?

ゴルフ場での目撃証言と性別が異なる「疑いのある容疑者」なので、犯人は「画家」の「女性」、動機は「妬み」ということに。

犯人は画家の女性!

ぐはっ!また外れた~


犯人が決まったら、推理タイルの内容により以下のとおり得点計算を行ないます。

  • 犯人の正体/事故死が正解=9点
  • 犯人の動機=5点
  • 犯人の性別=3点

本当であればさらに、保有している失態タイルの枚数でマイナス点となるのですが、ここでは割愛します。

相方は女性2人に絞っていたようですね。犯人と性別を的中させ12点。
一方私はすべて外れて0点…

次にめくられるはずだった証拠品タイルは「パイプ」だったんですけどね… 完敗です…


しなちくの評価:★★★★★
豚小屋、プレイ風景

推理というよりも、カード運であったり山勘的な部分が強いところもありますが、ゲームを進めるにつれて状況が徐々に明らかになっていくところなど、捜査しているという雰囲気はばっちり。

どの容疑者を「無実」にするか、どの推理を切り捨てるかなど、悩ましい部分も多く、それが見事的中するととても気持ちいいです!(まだ1度しか勝てていませんが…)

2人だと手番数が多いため、ある程度までは犯人を絞ることができますが、人数が増えると推理が難しそう。他のプレイヤーの推理の動向にも注意する必要があり、多少プレイ感が変わりそうですね。

手番で行えることがとてもシンプルでサクサク進むため、プレイ時間も30分程度と短めなのも良いですね。負けると悔しくて「もう一度!」と出ちゃいますよ。推理ものが好きな方にオススメです!

とはいうものの、残念ながら日本ではあまり流通しておらず、現時点で取り扱っているお店はテンデイズさんのみ。さらに現在(2011年7月6日現在)は「在庫なし」という状況ですが、せっかく日本語化データも作成しましたので、ぜひたくさんの方に利用して遊んでいただきたいですね。
テンデイズさん、また入荷してくれないかな~。


日本語化について

ツイッターで集まった、豚小屋大好き4人組で、説明書も含めた日本語化データを作成、公開しております。

説明書や各種タイル類はもちろん、捜査カードに記載されている動機や証言内容などのフレーバーテキストも全て日本語化!ゲームの雰囲気を十分に楽しむことができると思いますよ。
「豚小屋」をお持ちの方は、こちらからダウンロードしてぜひご利用ください!

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